REPORT


作品評・インタビュー記事

2011年度本プロジェクト事業終了後のレポート、及び、2012年度フィンランド・日本での作品上演ツアーにて、各地で報じられた公演に関する批評・インタビュー記事、報道記事などを下記にてご覧いただけます。(2012年8月現在)
「KITE」
「灰が降る」

「KITE」
◆2011年度事業終了時 日本における作品制作・作品発表京都公演の参加者、主催者のレポート
(1月中旬より作品制作開始。3月「KITE」初演 会場:京都芸術センター/日本)

◆2012年6月 「KITE」 Kuopio Dance Festival 招聘公演
 会場:クオピオ/フィンランド

 エルヴィ・シレン インタビュー記事
 Savon Sanomat (Savo地域の日刊紙) 2012年6月19日(火)掲載

 「KITE」作品批評記事
 Savon Sanomat (Savo地域の日刊紙) 2012年6月21日(木)掲載

 エルヴィ・シレン インタビュー & 作品批評記事
 Liikekieli.com (ダンス系ウェブサイト) 2012年7月3日(火)掲載

「灰が降る」
◆2012年4月 「灰が降る」初演 会場:ZODIAK ヘルシンキ/フィンランド
* Demari.fi (フィンランド社会民主党 ウェブサイト)2012年4月

エルヴィ・シレン インタビュー & 作品批評記事

国際レジデンスエクスチェンジー立ち止まらせ、考えさせる
ライター&記者:Saara Moisio(サーラ・モイシオ)、2012年7月3日
翻訳:堀内都喜子

日本人の若い女性ダンサーがステージの上でゆっくりと動く。思考と感覚が取り巻く空間、肉体、照明、音の世界。ある時は指が、ある時はひじや膝が動きを導いている。身体全体が非常に繊細な状況にあって、環境のわずかな刺激も見逃さないように見える。
女性のキャラクターは生きた縫いぐるみのようで、その動きは自分が完全に望むものではないように見えるが、それでも非常にコントロールできている。他の4人のダンサーが女性ダンサーの背後や周りで動き始め、お互いを集中した様子で確認し、時には急激にスピードを上げる。ダンサー間の緊張が観客を刺激する。東洋的なエレクトリック音楽、太極拳を思わせるゆっくりとした動き、時々現れるすばやい動き、その影が背後の壁に一瞬点滅し映し出され、観客が引き込まれる世界を作り上げる。音楽、振付、照明のコラボレーションは催眠術のように見ているものを溺れさせる。この作品の大部分は肉体と、動きがもつ特性である。そこに作品の元となった何か物語があるのではなく、解き放ってくれるのである。
これは、Ervi Sirénが5人の日本人ダンサー、音楽家のAake Otsalan 、照明デザイナーの藤本隆行と創った「Kite」という作品である。 心に鮮やかに印象に残ったのは、女性ダンサー立石裕美で、そのゆっくりとした非常に集中した動きは、ずっと見ていても飽きないであろう。本作品に出演していたのは他に、女性ダンサー岩淵多喜子、男性ダンサー 垣尾優、川口隆夫、玉邑浩二である。 (続きを読む…)

「KITE」作品批評記事

風と共に舞い上がる凧
Ervi Siren
Kite
6月19日 文化アリーナ44
翻訳:堀内都喜子

振付師のErvi Sirenは長年舞踊家としても振付家として、身体に向き合うことに重きをおき、特に呼吸と身体が発するメッセージに耳を傾ける手法を発展させ、独自の道を歩んできた。
彼女が始めたころは、このような手法はまだ新しく特殊であった。最近では、同様の手法は数多くあり、身体の中にあるメッセージを聞くことやそれに従うことは現代舞踊において特におかしいことではない。
Sirenの手法は非常に素晴らしいトレーニング方法であるに違いない。ただ、それが観客にとって興味深いパフォーマンスとなるかどうかはわからない。特にトレーニング歴の短い人たちのパフォーマンスの場合は。
自分の内側に耳を澄ませることは、外に向けて行うパフォーマンスとは矛盾しているように思う。Sirenが5人の日本人ダンサーと共に振付けたKITE(ダンスウィークのメインパフォーマンス)を見て、そんなことを感じた。 (続きを読む…)

エルヴィ・シレン インタビュー記事

Savon Sanomat (Savo地域の日刊紙)2012年6月19日火曜日

体の創造力を刺激

Kuopio Tanssi ja Soi:
振付師Ervi Sirenは日本人ダンサーと共に自由と軽さを追求

クオピオ
記者:Veera Jääskeläinen   翻訳:堀内都喜子

舞踏家かつ振付家のErvi Sirenは30代前半の頃、スランプに陥っていた。練習をどんなに積んでも、進歩が現れなかった。「伝統的な手法で指導し、振付をしていましたが、全く先に進んでいると感じられませんでした。何かが足りないと思っていたのですが、それが何なのかわかりませんでした」とSirenは振り返る。
スランプを通じ、Sirenはバイオエネジェティックス(生体エネルギー学)に出会い、人間の声、呼吸、そして肉体を研究し始めた。これまでとは全く違うやり方で仕事やダンスに向き合うようになった。 (続きを読む…)

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