制作日誌


明日15日は横浜バンクアートでの試演会です。

垣尾優です。
明日は横浜バンクアートでプレゼンを兼ねた試演会です。

しかし関係ねえ、バレンタインも関係ねえ、まず今日もやることはやるぜとエルビィ。
稽古スタート。いつものプリエをじっくりと、私が勝手に雫プリエと呼んでいるエクササイズが始まる。
脚は肩幅に開き、膝を緩め、立つ、呼吸、easy 、両腕は大きく開きながら外側からゆっくり頭上まであがる、頂点で両手首がはらりと雫のように。落下の瞬間。
そのまま甲を合わせるような形で正中線を、目の前を、下に、地面に向かって、両手がゆっくり落ちて行く。指先が顔を通りすぎたあたりで、肘が肩より下がるあたりで、首の後ろあたりに手の重みが伝わり、それをきっかけに頭も自然に垂れてくる、そのまま、手も落ち続け頭も落ち続け背骨も順番に丸くなっていき、つながりが膝や脚の付け根を曲げ、そしていわゆるウンコ座りに。足の裏。そう足の裏、足の裏、足の裏足の裏。
そしてまた骨盤が上がりだし、膝を曲げる流れで上体も起き始め、立ち上がり両腕が開きだし頭上に、そしてまた雫が落ちる、繰返し繰返し

2012年、今、今は構築より発見だよ、とエルビィ、いや実際エルビィから言葉で聞いた訳ではないが、とにかく、こういった毎日の繰返し、このじっくりさによって、日々の些細な変化を感知できるようになってくる。
僅かな違いが、快感めいた喜び、豊かな日常とはこういうものか、豊穣さの発見がダンスの役割のひとつなのだ、とエルビィ、いや実際やっぱり言葉ではそんなこと言ってはいないが、きっと、というかすでに身体をとおして、課題、演出をとおして、そう私は受けとりました。
しかしそんなことばかりも言ってられない、明日は大事な試演会だぜ、さあ構成するぜとエルビィ。了解です、混沌を構成するとはどういうことか、空洞そのものをぽっかりうかびあがらせるとはどういうことか、身体で示してやりましょう、昼飯なんかいらねえ、と私達ダンサー。
コンポーザーのアーケが静かな笑みをたたえながら音をだす、私も同じく無音のために音をだしているのだ矛盾を作曲しているのだといったたたずまい。
照明家の藤本さんは光りに時間をも組み込む。組み合わす。
それって神じゃん、神様だよ。LED がプログラミングで日の光のように微細に変わる、雷のように閃光する。
私達ダンサーは、ファンキーな魂と赤ん坊のような柔らかい足の裏でもって、雲のように踊ってます。

TPAMまであと1週間

こんばんわ。
玉邑浩二です。

2月15日(水)に横浜で行われるTPAMまであと1週間くらいになりました。
TPAMでは出演者5人それぞれ短いソロをやるようで、後半はその稽古をやりました。たかおさんは明日ソロの稽古なので、4人だけのソロ稽古でした。

エルヴィさんがよく「みんな違う踊り方をしている。面白いよ。」っと言うんですが、ソロの練習を見ていて改めて、ほんとに違う踊り方をしてるなーっと感じました。

なんで違う踊りになるのか。
とか
なんでたくさんの動きの中で似たような動きの種類を選ぶことで「その人っぽさ」が出てくるのかな。
とかを
帰ってからグダグダグダグダ考えています。

動きの選ぶ癖(パターン)はみんなあるけれど、
それにひっぱられないで、なおかつ抱えて遊べたら楽しそうです。
日々の稽古ではその動きの選ぶ癖(パターン)を認識させられている気がします。
毎日、小さい自分を見せられるようです。
多分、それは大きくなれるチャンスです。

最近稽古で、5人のセッションみたいなこともやります。
ソロとは違う緊張感がありとても遣り甲斐があります。
これからもっと濃厚になると思います。
楽しみにしててください。

明日はみんな衣装を持ち寄り相談します。

写真は、アーケさんとキンセイさんとエルヴィさんの打ち合わせ風景。
あと、今日ビデオ撮影のためにきて頂いた村山さんです。
これから撮影に来てくれるそう。
ありがとうございます。
これからよろしくお願いします。

玉邑浩二

稽古三週目 藤本さん、アーケさん到着

本日日記担当の立石です。

今日はあいにくの雨で稽古場の朝はどんよりしてました。

稽古はいつも同様、目をつぶって意識を集中、呼吸を使って感覚を大事に身体と向き合います。

≪connection≫

「finger tips」「elbow」「shoulder」「chest」
ゆっくり丁寧に身体の声を聞きます。

1.2.3 1.2.3 2.3 3.1人 
場をみつつ
空気を読みつつ
5人は混ざりあいます。

≪eyes≫

目によって身体は動かされます。
身体から勝手に出てきた指令によって
スタジオの隅々まで身体は動きまわります。

1.3.2 1.3.3.3.2人

2人
1人
2人。。。

先週終わりから1人ずつ単独稽古も開始してます。

少しずつじわじわと進化しています。

そして
今日は照明デザインの藤本隆行さん到着です。
先週終わりに音響デザインのアーケ・オッツサラもフィンランドから到着しました。
アーケさん今日は『正座』してリハーサル見てました笑。

「KITE」二週目

垣尾優です。
「KITE」リハーサル二週目に入ってます。
今日もじっくりじっくり、良い感じです。
じっくりゆっくりが主ですが、今日も汗だく、最初はかなりの筋肉痛でした。
しかし、エルビィはさすが教育者、遠くを観れる人。
粘りと、あたたかさがあります。
エルビィの出す課題をそれぞれが身体で変換し、ゆっくり動き出す、今日は目、視線から動く、動かされる等。
「float」「easy」「spine」といった言葉を合いの手のようにエルビィ、更にそれに導かれ、もっと高く、あるいは深く、いつの間にか昼休憩。
たかおさんが味噌汁とコーヒーを持ってきてくれてる、こうじくんもピンクのお菓子を、ゆみさんは白いキットカットを。
昼食後のリハへ。
今のところいつもリハーサルの最後の方にはフロアに寝っころがって、
肩や脚の付け根を自由して全身を統一するような、ゆっくりゆっくり、泳ぐような浮きつづけるようなワークをするのですが、それも今日はなんやかんやで一時間半ほど延々と。淡々と。心地よさは異常、時間など無くなってしまえ。
と思うが終わると大体いつも、もう僕はふらふらです。
エルビィのじっくりとした進め方、内容が、今の自分には意義あることと思えます。
そして毎日、当たり前に踊る環境というのが、自分にとって本当にありがたいのは勿論ですが、
こういうしっかり向き合う場、機会があるというのは、社会のなかでのダンスということでも作品作りにおいても、とても大事なことだなと、また、つくづく思いました。
とにかく、いい作品になればと思います。
明日は自分もお菓子を持って行きます。

4日目 1月28日 とろ火

川口隆夫、初投稿。昨日一昨日と腹の調子が悪くきつかったが、なんとか持ち直して今日4日め。
極めてシンプルな課題(たとえば、足のつま先と手の指先の間のつながりを意識して動く、とか、今日新しく出たのは、太もものいろんな面を意識して動く、など)で、かなりじっくり、わりと長い時間動き続ける。全員一緒にやったり一人ずつのときも。10分、20分とストップなしに長くなってくるとそりゃ太ももも張ってくる。それでもなんかおもしろい動きを見せてやる、とかもっと動かねば…などと気負う。自分の悪い癖で、気負いが出て力むと上半身がくねくねし出す。そうすると、もっとシンプルに、あるいは direction を明確に、と諌められる。この癖はいつになっても治らない。去年の夏の『ブラックアウト』もおなじことを考えていたのに。だから今回のErviとの作業は自分にとってとても重要だと思うし、おもしろい。彼女が「Beautiful!」という瞬間がどのように見えているのかは踊っている僕らにはわからないけれど、じっくりとろ火でことこと煮詰め(られ)ていくのは、何というか…、気持ちがいい。

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